腰椎Ⅹ線撮影に生殖腺防護は必要か

腰椎Ⅹ線撮影の流れと技術の進歩について解説する。腰椎の写真は臥位と立位の状態で撮影を行う。それらは診断する目的によって使い分けられる。単純写真だけで診断が付かない場合には、造影剤を脊髄に注入して診断を確定させる場合もある。場合によっては、続けてCT検査を行う場合もある。他にはMRI装置を用いて、脊髄検査を行う場合もある。しかしMRIは手術の際のシュミレーションとして不適なため、最近は最初の段階の検査で使用されているようだ。以上のように腰椎検査には様々な方法がある。一般の患者が不安を覚えるのが、生殖腺防護であろう。一応論理的に説明を加えてはいるが、不安を持っている人には簡単に拭い去ることはできないであろう。具体例を出しながら、プロテクターをの是非についてアドバイスいたします。これであなたの不安は解消されるはずです。

腰椎はいかなる方向から撮影を行うのか

昔は、腰椎撮影の際にもプレテクターをしていたと言います。しかし現在では、そうした話を聞くことはありません。確かに生殖腺被ばくはほとんどありません。気になる方は、技師に言ってプロテクターをしていただければいいと思います。しかし、下部腰椎だと思ったら、仙骨の問題があったとなると、プロおテクターはしてはいけません。初めてのⅩ線写真では、プロテクターはありで、次回からは、医師に相談をして有無を確認することです。
腰椎撮影において、プロテクターをしていただいたという話はあまり聞かない。確かに撮影をしているとき、患者自身はどこの腰椎を中心として、どこからどこまで撮影しているのかわからない。放射線技師は、患者さんの了解を得たうえで、体の一部を触ります、タッチしているのは基準点を探しているのです。肋骨の下縁(腰椎3番目)、骨盤の上縁(腰椎4-5番目)これらのタッチングを考慮に入れ、腰椎の範囲を決めます。患者との触診等で医師が想定する腰椎がわかっていれば、具体的に指示をしてくれます。正面撮影をの後は、両斜位〈45度~50度)最後に側位体位にて撮影終了となります。一般的には臥位でⅩ線撮影を行いますが、症状によっては立位で撮影行う場合もあります。立位では、前屈位、中間位、後屈位の3方向がある。よって。全部で6方向が基本的撮影法である。

造影剤を用いた腰椎撮影法

腰椎の単純撮影で、知りえる症例は椎体のすべり症などがあるが、ヘルニアはわかりにくい。そこで脊髄に造影剤を注入して骨の隙間を通過する程度を知ることができます。つまり脊柱管の狭さ、通過障害、腫瘍の有無が診断されます。また、造影剤注入後、前屈、後屈を行うことで、特定の体位をとった時に起きる神経圧迫の診断もできます。しかし、これだけでは、圧迫されている箇所の左右がわからないのです。そこで造影剤を注入後、CTで冠状断の撮影を行い圧迫の部位を正確に知ることができます。
その後MRIが出現してからは,一時ミエログラフイーCTは蚊帳の外の置かれた時期もありましたが、手術を行う際のシュミレーションとして必要不可欠と言われるようになり、MRIは患者に痛みや不快感を伴わないことから、造影剤の使用することもないことから初期診断として使用されるようになった。

腰痛と思っていたけれど、

腰痛と思って、病院へ行ったら、医師から「あなたの病気は脊椎ではありません」と言われることがある。一番下の脊椎のすぐ下は骨盤である。真ん中のある仙骨を左右に分かれる腸骨を結ぶ関節である。仙腸関節に詳しい医師であれば、腰椎のほかに、仙骨の追加撮影を依頼してくる。その結果、”あなたの痛みは仙腸関節からくるものだと考えられますね。”と言われることもあります。これは、出産や、生理によってもたらされたものであり、脊椎(腰椎)ではない。また足の付け根による痛みがある。これも腰痛と間違える。脊柱や、起立筋が痛いと腰椎に間違える。この原因は長時間、前かがみになっている姿勢が続く場合や、椅子に座ってテレビ見ていた後で、横になった時に体がねじれてしまう状態で起きる場合がある。

腰椎Ⅹ線撮影における生殖腺被ばく

腰椎Ⅹ線撮影における生殖腺被ばくについて、論理的に言えばつまり、体への影響はほとんどないレベルである。しかし過去においては防護用プロテクターを生殖腺上に乗せていた過去を知っていた方々にとっては納得できないと思われても仕方がありません。しかし現在では、プロテクターを使用することはほとんどありません。その理由は日本放射線学会からの生殖腺防護に関する見解の表明でした。腰椎撮影においてプロテクター不要論が専門家の間で一致をみることになったのです。実際に腰椎の被ばく線量は0.2から1.5mSv(ミリシーベルト)と言われております。これは2枚のⅩ線写真(正面と側位)ですから、6枚となるとその3倍ということになります。それでも一般に障害が起きる可能性のある最低線量は100mSvと言われていますので、この1回にお検査で障害が起きるようなことはありません。もちろん過去においても障害が出たとか、遺伝的影響があったという報告もありません。
現在ではⅩ線撮影のデジタル化も進みⅩ線量もかなり少なくなってきています。とはいえ、”腰椎の検査に来たのですから脊椎より下部の骨盤は関係ないのでプロテクターをしてください。”と言えなくもありません。ただ、先ほどにも述べましたように腰椎だと思ったのに、医師から言われたのは仙腸関節に異常があるということだった場合には撮影エラー(医師が見たいと思っている箇所が見えない)が起きます。これだけは絶対避けなければなりません。そこで、私からのおすすめは1度目はプロテクターをしないことを進めます。2回目以降は骨盤の問題がないということがわかれば、骨盤腔内のプロテクターは問題はないと考えます。遠慮なく医師、放射線技師に伝えること、これであなたの不安は解消されます。

 

 

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