Ⅹ線写真ではわからない手根管症候群

日常生活に支障が出る手首の痛み、シビレ感、物がつかめない、ボタンが留められない、こんなことってありませんか?大きな理由は手首の神経圧迫にあるのですが、それだけではないのです。頸部神経根の圧迫や、脊髄の圧迫などもあります。そして、心臓病のサインかもしれないのです。ここでは自己診断の方法についてお話いたします。

手首が痛くなるのにはどのような原因があるの?

手首の痛み、シビレ感様々な原因がありますが、それらの原因、対処方法を紹介した後で、スマホの長時間使用について対策を提示します。
年齢を重ねると、あちこち痛くなります。そのうちの一つが手首の痛みです。痛いというとチョット語弊がるかもしれません。ピリピリする、ジンジンする、というような感じでシビレが追加される場合もあります。このイヤナ感じは、痛いだけではなくボタンが留められない、小さいものがつかめない,ねじること(水道の蛇口の開栓等)ができない、というようなことまで含まれます。それらの原因にはいくつかあるのですが、一つの原因で起こるということはほとんどありません。どのような人がなるかというと、パソコン、スマホを長時間使う人、更年期の女性の方、出産後の女性の方、ホルモンバランスが崩れた時などがあげられます。一般的に女性に多く、約10%という報告もあります。他には心アミロイドトウシスが原因と考えられる場合もあります。

自分でできるテスト方法

本当に自分が、手根管症候群なのかと思ったとき、自分でできるテストがあります。ファーレンテストと言います。これは両方の手首をまげて、手の甲同士をくっつけるける方法です。これで約60秒ほどの時間の後でシビレが出てくるようであれば手根管症候群と診断されます。またテイネルサインと言って、手のひらを上にして手根管(手首)の上を手で軽くたたくとシビレ感、ピリピリ感があるのは陽性です。他に感覚テストがあります。感覚テストというのは、テッシュで手に触ってどの指に触っているか感覚をテストする方法です。これらの対症療法としては手首が内側に曲がらないようにする方法(固定式)があるが、サポーターはだめである。なぜなら固定されないため。

原因は、手首以外にもある、

こうした原因は手首以外にもあります。すなわち頸椎の正中神経圧迫によって起きることがあります。この頸部圧迫が手首の圧迫をとることになるのです。多くは加齢による変化であり、クッション機能の低下などが、神経を圧迫していると言われています。ただ手首の神経根のように痛みが出ない場合があり、診断が難しい場合もあります。こうした場合にはⅩ線検査(Ⅹ線で診断できることはほとんどありません)、MRI検査を行わなければなりません。神経根の圧迫のほかに脊髄の圧迫があります。圧迫されたされた側の首、肩。腕、手指に広がるシビレや痛みを伴います。脊髄の圧迫の場合は、両手のしびれ、手の筋力の低下、ボタンをかけれない、箸が使えない、歩行障害、排尿障害などがあります。また自分で知る方法として、首を後ろにそらし、しびれる側に倒すと、強いシビレを感じます。
首神経を守る方法としては、首に過度の負担をかけないように、頭を正しい位置にキープすることである。具体的には,ストレートネックや首下がりなどがあり、それを予防するために、チンタック(指を顎に添えて、あごを後ろに押し込む方法)や胸張り運動(胸を開いて深い呼吸をおなう)などがあります。自分でできる予防法には限界があります。その場合は病院で治療を行うわけですが、保存療法、神経ブロックなどが行われます。
他に心臓に原因がある場合もあります。糖尿病、甲状腺機能低下症、脳卒中なと、急速に起きる場合もあります。勿論そうなると、歩行障害、介入障害などが起きますし、橋が使えない、ボタンかけが難しいなどが起きてきます。ここまでくると手の筋力低下、両手のしびれなどが出てきます。原因として、神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病性腎症などがあり、症状は左右対称に起きること、足から起きて、徐々に手や足に症状が移っていく、などがあります。

手首の痛みを和らげる方法

これまでにもお話ししましたように、手首痛、シビレにはいくつかの原因があります。私がよく相談を受けるのは、若い女性が多いです。話を聞くと、心臓病、頚椎に疾患があるというよりスマホの使い過ぎという感があります。”スマホ止めるんだね。”と言いますが無理だと言います。ではどうするか!この準備の後、スマホを操作してみてください。スマホを操作終了後も同様にこれをやってください。使用前と使用後、必ずやってください。
小学校体育に授業の際、最初は必ず準備体操しましたよね。そして、体育の終了寸前には整理体操をやっていたはずです。これと同じです、スマホを操作する前には軽く、手首の準備運動を行ってください2分くらいでいいと思います。軽く手首を上下に倒す(5~6回)、次に左右に倒す(5~6回)、最後に手首を回す(2~3回)これで終了。スマホ捜査終了後も。これと同じことを必ず行ってください。15分~20分おこなっても意味はありません。ふつう2~3分だと思います。これで十分です。これで痛みはなくなると思いますが、変わらない場合には、別の原因がありそうです。手・外科の専門医がいる病院の門をたたきましょう。

 

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